山梨県は笛吹市芦川町・鶯宿。
甲斐と駿河をむすんだ古道「中道往還」に近いこの集落は、かつて宿場として賑わい、今も山肌に石垣の段々畑と、
兜造の古民家が連なる“里の原風景”を残しています。
今回の売買物件は、その古民家のうちの一棟とその周辺に点在する畑やお山。
そして今回有難いことに所有者ご家族から愛あるメッセージをお預かりしました!
〇物件詳細
【文化的な景観をつくる貴重な古民家】
この古民家は、養蚕業を営んでいたことから、屋根の一部を持ち上げたような独特のかたちをしています。
2階の蚕に光と風を届けるために工夫されたものです。
正面から見ると武士の兜のように見えることから「兜造」と呼ばれ、芦川では150棟(減ったかも?)を超える仲間たちが集落全域に点在しています。
https://www.city.fuefuki.yamanashi.jp/documents/607/2ashigawa.pdf?utm_source=chatgpt.com
夏は涼しく冬は暖かい茅葺(現況はトタン被覆がかぶっています)が今でも残っており、
2階に上がると燻された茅葺き屋根や小屋組がしっかりと見ることができます。
〇物件とご家族の物語
【自然に還る暮らし】
家のまわりには、畑や山、澄んだ川など、本当に美しい自然が広がります。
清流の音や鳥の声とともにゆっくりと時間が流れ、陽が登ると共に活動し、陽が沈んだら活動を終える。
そんな、自然のサイクルと調和した生活が根付いていた場所です。
今でも芦川に滞在すると、不思議と本来の自分に、そして自然の一部に還っていくような感覚になるのです。
まだ私が幼かった頃、お盆になると、祖父母たちも含めた家族みんなでこの家に寝泊まりし、近くにある長徳寺というお寺にお墓参りをしていました。
本当にその時間が楽しくて、大好きでした。
祖父たちと山に登ったり、筍を取ったり、川に入って遊んだり、自然の中で過ごした時間は、私の心の奥底に美しい原体験として残っています。
〇こんな方にお譲りしたい(希望)
ずっと長い間、亡くなった祖父やご先祖様への思い入れがあり、なかなか手放せなかったこの建物や敷地。
ですが、ずっと空き家にしておくよりも、この建物や自然を楽しんで活用してくださる方にお譲りした方がいいのでは、と思い、売却を決意しました。
ですので、この想いを大切に受け継いでくださる方だと嬉しいです。
・店舗や商業利用もOK(ただし、自然破壊につながる、または周辺の住民や環境に迷惑および被害やリスクが発生するような内容の事業はNG)
・定期的に足を運び、建物および自然環境を美しく保てる方が理想
・即転売など不動産投資目的の購入は不可(そんな方はいないと思いますが…)
となんともこの場所、この建物に愛着を感じる心温まるメッセージ。
わたし達もその想いにお応えするべく、次世代に大切に繋いで下さるようなそんな方と出会えたら
嬉しく思います。
そして、今回の売却対象はというと、、
・宅地(古民家、馬小屋、お蔵、倉庫つき) 3筆:647.35㎡
・その他、畑やお山等の36筆
突然のお殿様のような大地主化に自信のない方はご相談も可能です!
是非お問合せ下さい😊