「ラーメン好きに聞いた。行列覚悟の人気ラーメン屋さん3選」の記事が公開されてから約1年。数ある記事の中でも閲覧数上位をキープし続け、国民的ソウルフード「ラーメン」に対する読者の熱量に改めて驚かされた。ありがたいことに、Vivit Baseを訪れる方や身近な知人などからも「もっと教えて欲しい」「スタッフさんのおすすめはありますか?」などなど…多くの反響があった。特に春先は、県外から山梨に移り住む人も多いため、「おすすめのお店はありますか?」と聞かれるスタッフも多いと言う。そんな嬉しい言葉に応えたくこの度、「ラーメン特集の第2弾をしよう!」ということになったのだ。今回は、「地元スタッフ一押し!甲府の人気ラーメン店3選!」。地元で長年愛され続ける名店や、新生のごとく現れた新店など、甲府市にあるあのラーメン店の店主に”定番の一杯”を聞き、ラーメンに賭ける熱き想いを語っていただいた。
看板を出さないスタートからわずか2年で人気のラーメン店へ「麺屋 湊」
最近、おすすめのラーメン店として度々耳にするのがここ「麺屋 湊(めんやみなと)」。この店を一押ししているヴィヴィットベースのスタッフは、企画マーケティング部の仲井恵。知っている人でなければ分からないほど控えめな看板と暖簾だが、営業時間にもなれば何処からともなく人が溢れる人気ラーメン店の一つ。魚介からうまれる豊かな香りと味わいを品良く表現したラーメンが特徴でその味は訪れる人の年齢を選ばない。
「実は、ラーメンは未経験です。ラーメン好きが高じてお店を出しました。だから、取材を受けたりするのも恐縮してしまいます」
そうハニかむのが、麺屋湊の店主・岡峰康祐さんだ。長きに渡りダーツバーをやってきた岡峰さんは、自身のお店を友人に引き継ぎ、たった1人でラーメン店をオープンした。未経験だったこと、そして1人での挑戦だったこともあり、オープンから半年間は看板を出さずに細々と営業していたと言う。
「本当にありがたいことに、来てくれた人たちが宣伝してくれました。最近では、テレビや雑誌でも取り上げてくれるようになり、恥ずかしいですが素直に嬉しく思っています」と岡峰さん。
湊の定番は、「にぼしラーメン・750円(税込)」。甲州地鶏をベースとしたスープと豊かに香る煮干しの風味は、口に入れた瞬間思わず笑みが溢れる美味さだ。こだわりのスープと中細ストレート麺との相性も抜群。そしておすすめはこれだけに留まらず、麺の上に乗る質の良い油を含んだチャーシューも忘れてはいけないだろう。(チャーシューは、豚バラチャーシューとレアチャーシューの2種から選べる。写真は、レアチャーシュー)厚切りで肉本来の甘みを残したチャーシューは、口の中にスッと溶け込み後味もすっきりとしている。そんなチャーシューは、チャーシュー丼やチャーシュー皿など、サイドメニューとしての人気も高い。
「私は、地元が石川県なんです。だから店名も海からもらい“湊”と名付けました。そして、全てのラーメンに魚介を効かせることがこの店のコンセプトでもあります。地元である石川と現在住んでいる山梨の良いところだけを使い、より質の高いラーメンを提供したいと思っています」そう岡峰さんが教えてくれた通り、「にぼしラーメン」だけではなく、鶏ガラと魚介のダブルスープの「しおラーメン」や、あさりを魚介スープでじっくりと煮込んだ「あさりラーメン」、サバといりこの出汁がガツンと効いた「つけ麺」など、湊のラーメンにはどのメニューにも魚介が登場する。
「1人でやっているので、今後メニューを増やすことはあまり考えていません。今あるラーメンをより美味しくできるよう日々研究していきます」(岡峰さん)
ヴィヴィットベーススタッフ・仲井恵が一押しする「麺屋湊」。ぜひその控えめな暖簾をくぐり、魚介の旨みたっぷりの上質な一杯を食べてみてほしい。
麺屋 湊(めんやみなと)
山梨県甲府市下石田2-15-5
営業時間:11:00~14:00 17:30~23:00(L.O 22:30)
定休日:木曜日
電話:なし
ラーメンを注文のお客様、のり・あじ玉・小ライスのいずれかサービス
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行列必須!味噌らぁめん「初志貫徹」
次に紹介するのは、既に多くの人が知っているであろう行列必須の人気ラーメン店「初志貫徹」だ。ヴィヴィットベースの経理部マネージャーの行光崇志も、週に1回のペースで訪れるという初志貫徹大ファンの1人。2010年のオープンから、着実に力を伸ばしてきた根強い人気を誇る実力派ラーメン店と言えるだろう。この店の定番は何と言っても「味噌らぁめん・850円(税込)」。
「私はいわゆる脱サラなんです。色々な縁が繋がってラーメン店をオープンすることになったのですが、もともとラーメンは大好きで、サラリーマン時代にも出張がある度にその近くの人気ラーメン店を調べて食べに行っていました。お店を始める前はもちろん、オープンしてからは特に色々と食べ歩きましたね」と独立までの意外なストーリーを教えてくれたのが初志貫徹の店主である斉藤憲人さんだ。この店が他店と少し違うことは、金曜日だけメニューがガラリと変わり醤油ラーメン専門店として店名も「さい藤」になるということ。作り手は、他曜日と変わることなく店主の斉藤さんだ。
「オープン当初は醤油ラーメンもメニューに入れていたんですが、私自身が北海道系の味噌ラーメンが好きで味噌ラーメンのお店に切り替えたんです。それでも、醤油ラーメンを望むお客さまも多くて。金曜日だけ店名を変えて醤油ラーメンを提供するという少し変わったスタイルを選ぶことにしました」と斉藤さん。
「初志貫徹」の「味噌らぁめん」は、最後の一口まで美味しく食べられるのが最大の特徴。その秘密は、研究に研究を重ねたスープの取り方にある。2014年頃に、ある名店の一杯と出会い衝撃を受けた斉藤さんは、その後スープに大きな改良を加えたと言う。それは、分かりやすく説明するとするならば、まるでお味噌汁のように優しくて奥深く、最後の一口まで毎日でも飲みたくなる…そんな伝え方が合っているのかも知れない。濃厚でありながら、徐々に旨みが溢れ出し、いつまでも美味しさの余韻に浸ることができるような完璧な“旨みの層”を作り出す…その工程にとことん時間を費やしたことを教えてくれた。手際よく作り出される「味噌らぁめん」は、有名製麺店の三河屋製麺から取り寄せる中太縮れ麺の上に、サッと炒めたもやし、すりおろし生姜がこんもりと盛り付けられた目にも美しい熱々の一杯だ。
「当たり前のことを当たり前にやる。その上で、美味しさの追求を続けていきたいですね」味だけではなく、ピカピカに磨かれた清潔な店内と、心遣いのある上質なサービス、その全てが斉藤さんにとって当たり前のことであることに気づき思わず脱帽してしまう。「今でも味の追求をし続けています。納得のいくものが出来た時には新メニューとして提供したいと思っています。お客さまに美味しく食べてもらえること…その為に必要なことを真面目にやっていく…それが大切なことですよね」(斉藤さん)
初志貫徹(しょしかんてつ)
山梨県甲府市高畑1-10
営業時間:11:00~14:00(L.O 13:45) 18:00~21:00(L.O 20:30)
営業詳細:<初志貫徹>月曜日~木曜日 土曜日/昼のみ営業
<さい藤>金曜日
定休日:日曜日
電話:なし
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海老の旨みがギュッ!の辛味はここだけ「縁者」
そして最後に、ヴィヴィットベースの大黒柱である専務取締役の武原勇太がどうしても紹介したいと話すのがここ「縁者」だ。2007年のオープン当初から、つけ麺と醤油ラーメンの二本柱スタイルを貫き通してきた安定の人気ラーメン店で、武原勇太も無性に食べたくなる中毒性のあるラーメン!とここのラーメンに惚れ込んでいる。
その中でも長年首位に君臨しているのが「辛味つけ麺・880円(税込)」だ。
「修行していた都内のラーメン店で教えてもらった味です。ありがたいことに当時山梨ではまだつけ麺の文化がなくて、魚介スープのつけ麺ってどんなもの?と興味を持ってもらえたのが始まりでした。そこからは、食べた方が広めてくれて徐々に人が増えていったという感じですね」と店主の西森高信さんは話す。
ストレートの太麺を熱々のお湯の中で約10分茹で、冷水でキュッと締めた後に大胆に辛味を麺の中へ投入。ナポリタンのように赤く染まった麺は、10時間かけて仕上げるこだわりの魚介豚骨スープへ潜らせて口の中へ!食べた瞬間は、全く辛みを感じないが食べ進むうちに口の中が刺激され次第に汗が流れ出す…そんな感じだ。「縁者」の辛味は、細かく刻んだ海老を惜しげも無く使った旨辛味が自慢でこの辛味を求めて訪れる人も多いと言っても過言ではないだろう。辛味のファンが多いこともあり、「辛味つけ麺」を頼むと別皿でもプラスの辛味が運ばれてくる。
「辛くて濃厚と聞くと若い人に人気があるのでは?と度々聞かれるのですが、高齢の方にも人気があってとにかくこの辛味つけ麺の一番注文が入ります。当店は、女性やカップルの来店もとても多いですよ」と西森さん。
スープは、強いとろみがあり一見するとすごく濃厚に写るが、食べてみるとそう感じさせないすっきりとした後味を残すのが「縁者」のスープの特徴。魚介の風味を感じながらスープの中にゴロゴロと入る具も麺と一緒に絡ませて食べるのがおすすめだ。
そして、サイドメニューが食べたい人にはぜひ「餃子・370円(税込)」を注文してほしい。肉の旨みと甘みが溢れ出すジューシーな餃子ももちろん店主の手作り。
「店と始めた当初は、新メニューや季節のメニューを取り入れることもしてきたのですが、現在は原点に戻り定番メニューのみだけを提供しています。多店舗展開なども考えることなく、この店を継続して長く愛されるお店にしていくのが私の願いです」と最後に西森さんは今後の話も教えてくれた。
ヴィヴィットベース武原勇太が足繁く通う「縁者」のラーメンは、ここにしかない唯一無二の味を作り出していて、そこに中毒性を感じると言うコメントをするのにも納得できる。
つけ麺・中華そば 縁者(えんじゃ)
山梨県甲府市里吉4-4-16
営業時間:11:30~15:00(L.O 14:50) 18:00~21:00(L.O 20:50)
定休日:水曜日、第2・第4木曜日
055-226-7277
麺大盛り無料
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―近隣物件情報―
地元スタッフが一押しする甲府市のラーメン店はいかがだっただろうか?全く違う味を楽しめるのが今回の3店舗でもある。どこか一つとは言わず、ぜひ全てのラーメンを制覇してみて欲しい。そしてまたその感想も聞かせてもらえたら最高だ!住まいや部屋のことだけのみならず、ラーメンについても語り合えるのが我らがヴィヴィットベース!
文章:堀内麻実(anlib design)
写真:anlib design