「山梨の暮らしをワクワクさせる」。
それが私達VivitBaseのミッションです。でも素敵なお部屋を紹介するだけじゃありません。
明野の空家再生宿「よもやど」の裏の荒地。ここを畑として再生するプロジェクトが始まりました。

今月は、荒地開墾から自然栽培で野菜づくりを目指した約2年間の奮闘記をご紹介します。
目指すは自然栽培、失敗が最良の肥料。
「化学農薬化学肥料不使用で野菜を作りたい」。そんな願いを込めて作付け開始。
5月~6月なす、ピーマン、モロヘイヤなどを定植。有機肥料を使い、順調に生育して収穫。
よもやどの宿泊者様に収穫体験や採りたて野菜のお裾分け、Vivitのスタッフにも分けました。


しかし、大きい試練は秋にやってきました。
6月に定植したさつまいも。
11月収穫、掘り出したさつまいもはどれも無数の虫穴だらけ(!)。
原因はハリガネムシ。長年の休耕地、土の中は彼らのパラダイスでした。

さつまいも壊滅状態、大きな挫折。
しかしここで諦めないのがVivit農園。
土壌改良をするしかないと、地域の農業普及所と種苗店にハリガネムシ害のさつまいもを持ち込み、農薬を使わない対処方法を相談。
そこで授かった秘策は、「極寒中、何度も天地返しをして虫を凍死させる」というなんともスパルタな作戦でした。
極寒期、ひたすら土壌改良。

もう2度とあんな虫穴を見たくない!
12月~2月。マイナス気温の中、管理機をひたすらかけました。
3月、米ぬかと自然由来の微生物資材と有機肥料をまき、畑の定植準備をしました。
さらに第2の打撃、容赦ない猛暑で作物育たず。
2年目の4月、じゃがいも5キロの植付け。


6月梅雨時に雨が極端に少なく、高温が続き、畑の温度は天気予報より+5度。36度で41度を記録。
7月、茎が枯れたのでじゃがいもの収穫。
掘っても掘ってもじゃがいもは見当たらず(スカの連続‼)、ほとんど収穫無し‼
ナスやピーマンなども水不足で生育不良、2年目の夏野菜すべてが不作に終わりました。
私は一体何をしていますか?(;゚Д゚)
種苗店に原因を聞くと、今年は異常な猛暑と雨が少なくどこも作物が育たなかった。
時期をずらしてやっている所もあるという話でした。
異常気象で作付け変更、秋冬作に挑戦。
9月中旬やっと涼しくなり、秋冬作のケール、ほうれん草、コカブなどの種まきとじゃが芋の(リベンジ)定植をしました。


そして、さつまいもの収穫。
土壌改良が効いて、虫穴はかなり減少‼さらにピッカピカのじゃがいもも収穫、青物野菜もどんどん成長中。
諦めなくて良かった‼(´;ω;`)
やっと希望が見えてきました、引き続き土壌改良を続けていきます!
長年放置された荒地は、簡単には許してくれませんでした。
鍬を入れれば石に当たり、掘り下げれば木の根が阻む。蜂に襲われ逃げ惑い、極寒の中管理機がけをして、やっと植えた作物は虫と猛暑で実らない。スーパーに行けば、綺麗な野菜が安く手に入る。
コスパ重視の時代に、割が合っていないかもしれません。
それでも、土を耕します。
私たちの体は食べたもので作られています。
猛暑に悩み、虫と戦い、土の匂いを嗅ぎ、季節の移ろいを肌で感じる。
そんな自然と対峙していく中で、自分も自然の一員と実感しました。
不動産(Real Estate)は文字通り「真実(Real)財産(Estate)」です。
上物(うわもの)である家だけでなく、その土台の土壌の豊かさが、そこでの暮らしの真の豊かさに繋がっていく。
空き家を直し、その裏の荒地を耕す。
それは「場所」を再生させているようで、実は私たち自身がどこかに置き忘れて来た「生きる力」を再生させる作業なのかもしれません。
Vivit農園、不器用で時期を逃して失敗ばかり。
諦めず失敗を糧にして、日々自然から日々学んでいきます。
【お知らせ⓵】VivitBaseテラスで、無人販売します。

明野の大自然の中で太陽を沢山浴びて育った野菜たち。少量ですが、期間限定販売します。
粘り強く育った生命力の結晶です。風味と味の濃さをお楽しみください。
▼ゆる農業日誌更新中。野菜の特徴や食べ方ワンポイント説明。
Vivit農園公式インスタはじめました➡https://www.instagram.com/vivitbase_farm/
【お知らせ②】シェア畑募集中!

野菜作りで壁に当たるのが、連作障害。同じものを続けて作ると病害虫が発生し生育が悪くなります。
対策として、何区画にわけて作物を順に回し栽培し、有機肥料を使い土壌改良します。
Vivitシェア畑は6区画、1区画4m×4m、4本の畝が作れます。
(農作業道具完備、帽子と手袋、長靴、水分持参でOK!)
野菜作りにご興味のある方、お気軽にご相談ください♪









