NAKED MARKET YAMANASHI

FEATURENovember.17.2022

プラスチックフリーをコンセプトにeco&uplifting(=精神的な高揚・社会的に向上)なお買い物ができる温かい循環の場、それがネイキッドマーケット。
国内では京都のnaked market kyotoが唯一の定期開催、青山のファーマーズマーケットでは過去数回開催されました。

そして山梨。
2年前、山梨初のバルクショップの仲沢商店がオープン。
そのコンセプトに共感し交流を深め、自らのお店で容器持参を試行錯誤してきたのが現在の事務局メンバー達。
今回のイベントは、資源をムダにないように紙媒体のチラシやポスターの告知は控えて、基本SNSでの発信。
VivitBaseでは、近所の方に来て頂けるようにと、段ボールと裏紙を使った告知看板を表示。
開催が近づくにつれて「容器持参のマーケットはまだ早かったかもしれない…」と、プレッシャーで眠れない日々、晴れ予報が唯一の希望。
そしてついにその日がやってきました。

▲段ボール&裏紙の告知看板、食べ物を土に還すコンポスト、お客様が来て下さるか不安で眠れなかったスタッフ島田。

こどもたちの歓声が響く場内。

▲開始30分で約70台用意した駐車場は満車、VivitBaseはお客様で溢れた。

▲出店者さんの多くが小さいお子さんを持つママさん。絵本やわらしべ長者で物々交換したおもちゃで仲良く遊んでいる光景が会場を和ませてくれました。

会場でエコ容器購入からの量り売り場へgo!

▲仲沢商店の果奈さん、さっそく量り売りデビューのお子さん。

▲エコ雑貨ブースでお気に入りの容器をゲット、スタッシャーと折り畳みマイカップで量り売り場へ♪

▲「想像以上のお客さまにお越しいただき、普段ネットショップで直接お客さまと接する機会が少ないわたしはとてもよい刺激を受けました」と地球商店の店主伊藤エマさん。ご主人はシタール奏者の伊藤礼さん、ご家族でマーケットに参加してくださいました。

▲「洗剤の容器を持参して量り売りをしてくださる方が想像よりも多くとても嬉しかったです」と富山県から参加のグットチョイスショッパーズの関口さん。

▲毎日の暮らしを豊かにしてくれるセンス溢れるセレクト品、tapiiriさんのラトビア(旧ソ連のバルト3国)の手作り雑貨、グットチョイスショッパーズさん、地球商店さんのエコ雑貨たち。

飲食ブースでは容器持参率ほぼ100%、お皿・タッパー・お弁当箱が並ぶ。

▲rareruの鈴木さんの米粉パン、ジップロックやタッパー容器持参のお客様の長蛇の列、またたく間に完売。

▲たくさんのお客様に内心テンパっていたハチドリヤの馬場さん。

お店を持たず、心地いい場所にハチドリのごとく美味しいお料理を携えて旅する料理人の馬場さん。今回は麺の日、フォー、カオソーイの汁そば2種。汁なし混ぜそばセンレックヘーン。次々とマイ容器に詰めて提供、こちらも早々に完売。
「ほぼ全てのお客様がマイ容器をお持ちで、ラーメンということでマイ容器が使えず、リユース食器を利用する方はいましたが、持ち帰りの使い捨て容器の使用はゼロでした」と馬場さん。

▲「持ち帰り容器を使用した方は1名様だけで、他は全てご持参の容器にデリを詰められたことがとても嬉しく、お客様の意識の高さに感動しました」と産前産後のママヘルパー&料理代行・つむぐやの岸本さん。最近のテーマは「普通」だそう。

▲さまざまな容器に盛り付けられた「玄米と雑穀のグレインズサラダ・季節の副菜」「イベントの趣旨が自然の中ではなく市街地で行う意義を、客層と来場者数から感じました」とArmoniaの田中さん。

▲「日曜日のフローラ」フルーティな酸味と甘みが絶妙のコンブチャ、お好みのテイストをマイカップで❤。

世界各地で大人気のコンブチャ、植物性乳酸菌・アミノ酸・酵素・ビタミン・ポリフェノールなどの栄養素が含まれた酵母菌や酢酸菌の力で発酵させたプロバイオティクス飲料。日本ではごく一部のヘルスコンシャスなカフェのメニューにありますが、山梨県で飲めるのは西谷さんご夫婦が作る「日曜日のフローラ」だけ。
マイカップ持参のお客様が次々と訪れて、ボトル、ドリンク共に完売しました。

▲香り高いハンドドリップコーヒーを淹れ続ける百木さん。百番珈琲のキッチンカーの前にはマイカップ持参のお客様の列が途切れなかった。

▲(左)自家栽培小麦100%のパンが早々に完売のナチュさんは自家製小麦も量り売り。(右)「漢方茶目的のお客様がいらしてとてもうれしかった」とfuflaさん。

▲クックパッド株式会社Japan CEOの福崎康平(愛称こっぺ)さん。環境問題の取り組みとして自ら仕入れた外来種のホンビノス貝を使った「トマトベースのクラムチャウダー」を販売、早々とお昼前に完売。

無農薬無肥料で出来た農作物の「力強さ」は全く別次元。素敵な生産者と直接コミュニケーションできる場。

▲「熊鰹商店」:フウシカオーガニックさん、ナルラボさん。

▲(左):ナルラボさん今回葉物は鮮度保つ為にパッケージ販売、今後改善予定。(右):tapiiriさんの大きいバスケット持つ方が多数:会場でひときわ注目と賞賛を集めた手作りのエコバック。

ストイックになりすぎず、楽しみながら、時には便利を使いながら。プラスチックの使用量を減らすチャレンジマーケット。

山梨県内で無農薬無肥料にて農産物栽培をし、今回熊鰹商店さんのお誘いでネイキッドマーケットに賛同してくれたフウシカオーガニックさんとナルラボさん。
フウシカオーガニックさんはカボチャやイモ類、新米を持参。
野菜は香りと彩り豊かで力強くしっかりして、根菜類はホクホクして甘味が深い。
シンプルな調理法が一番引き立つ。
特に葉物は日が経ってさっと湯がいてもシャキシャキとした歯応え、一汁一菜で十分に満足感がある。食後の満足感、充実感、身体にずっしりと残る存在感に驚くばかり。
こんな身体に染み渡る美味しい野菜を大切な家族に食べさせたい。

賑やかで楽しいワークショップを体験。

▲「薪割りから始める醤油づくりのワークショップ」なごみ農園主の宮田さん。

デモンストレーションの薪割りから始まる醤油づくりのワークショップ。
蒸しあがった大豆に炒った小麦に麹菌を加えて、塩水を入れ微生物の力で発酵させる。
自宅にそれぞれ持ち帰り、美味しくなぁれと混ぜる。
実は先日、馬に顔を蹴られたという宮田さん。
「かなり痛かったよ~!でも、もう大丈夫」とまぶしいほどの笑顔。
今日仕込んだお醤油は1年後に完成だそう、楽しみですね。

▲心身と向き合うヨガ、「シタール生演奏×ヨーコヨガ」VivitBaseスタッフも体験❤

「体育2でも、ヨガ大丈夫ですか?」と大胆な質問をする岩田。
「全然大丈夫です!」とヨーコ先生。
という事で、今回運動神経微量の岩田が「シタールの生演奏×ヨーコヨガ」初体験。
幻想的なシタールの調べの中、ゆっくりと無理のないポーズを指導してくれるヨーコ先生。
「ついて行けてる、これは、むしろワタシ向き…!」
麻耶さんも、普段いかに身体にムリな負担がかかっていたかを再確認。
終わって身体がぽっかぽか❤次の日から一枚薄着になりました。
ヨーコ先生、礼さん、貴重な体験をありがとうございました。

▲「空き瓶とハギレでイルミネーション ハンギング」「廃材でart tree」

「enoのエン・こどものあそびのワークショップ」
空き瓶=ガラス、プラスチックではなく本物を使う事。
危ないから割れないものではなく、ガラスは割れて危ないと知る事。
大事に扱う事を知る大切さも、届ければと願った功刀さん。
実際に空き瓶のひとつが落ちて、こどもたちの目の前で割れるハプニングが起きました。
素早くまわりの大人が動きこどもの誘導、声掛け、瞬時の行動のおかげでほどなく再開。
こどもたちもガラスは割れる事、割れるとケガして危ない事を見て感じた貴重な体験となりました。
会場内の小さな出来事でした。

突如、シタールゲリラライブ

▲「椅子2つある?」で始まったシタールライブ。どこか神秘的な礼さんですが、実際はとても気さくなあたたかいお人柄。(シタールに浸りながら珈琲&ランチ、至福のひと時♪)

▲色鮮やかなドライフラワーとの球根とお花が並ぶ、シクラメン300円、パンジー・ビオラ100円。「子供がみんな元気に遊んでいて良いなーと思いました!」と石原園芸の石原さん。

想い出をつなぐわらしべ長者in Vivit Base.

▲イタリア製のショーケース、ワイングラス、三輪車などが想いと一緒に「エクスチェンジ&リユース」

「もともとは原点回帰で、初心に立ち戻り人間の本質的な部分を見たかった」と麻耶さん。
「物々交換」は、通貨ができるはるか昔、人類の経済活動の始まりでした。
「ずっーとやりたかった‼」と言う麻耶さんの念願&渾身の企画です。

自分の暮らしでは役目を果たした大切に使ってきたモノたち。対価はつなげる想い。
会場には、3世代に渡って大切に使ったこどものおもちゃ、カーコレクションを飾っていたイタリア製のショーケース、譲り受けたけど使わないでしまっておいたワイングラス等のわらしべ達が想いと共に集まり、エクスチェンジ&リユースされました。
家族や親しい友人に譲るような温かい想いがつながりました。
限りある資源を大切にシェアする活動を、よりパワーアップして取り組んで参ります!

続けていくに向かって、皆さまと一緒に「循環の場」を。

ネイキッドチャレンジ、それぞれの立場を認め合う優しさで柔軟にアップデートしながら共に作り上げていくマーケット。
同じ未来を見ているからか、初対面でも長年の友人に出会ったような心地よさがありました。

【ここでインスタグラムからのお客様の感想をご紹介させていただきます】
•普段お食事系は容器や袋はもらえるものと思う事が多いけど、タッパーやジップロック持参するのだって、やってしまえばなんてことなかった‼
それで少しでもゴミが減るのなら良いことだらけ、袋忘れてあちゃーとおもうのが普通の世の中になったらいいな。
•そうそう!やってみると意外と出来ちゃう❤
•徒歩圏内にあんなお店やこんなお店が来てくれるという奇跡のイベントでした。
きっと大人気だろうと売切れ覚悟でおおらかに散歩しながらのんびり到着、やっぱり売り切れが多かったけど、それでもとっても楽しかったー-!
•ナチュさんのスペルト小麦は珍しい。売ってる小麦がレアものばかりでビックリした。
•息子がネイキッドマーケットで気が付いた事。
(みんな入れ物をもってきていた)
(食べ物を土に還すところがあった)
•次はいつやるの?


Thank you for your …









ご来場の皆様、出店者の皆様ありがとうございました!
晴れの日も、風の日も、雨の日もある。
1歩進んだからには、出来る限り歩き続けていく事が大きな目標です。
皆様と共にネイキッドマーケットをアップデートして、山梨に温かい循環の場を作っていきたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【出店者さんのインスタグラムは10月の特集記事にご紹介しています】
▼「小さな第1歩 ネイキッドマーケット準備編」

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