コロナ渦で不安な世の中、もしかしたら人生がちょっとだけ変わるかもしれない!?
人生は長い。かつてどん底にあえいだ時期、引っ越して環境を変えようと、ある不動産屋さんを訪れた。そしてその不動産屋さんに、なぜか強く勧められたペット可物件。
・・・・それまで、全く猫に縁のない生活だった。
振り返って人生最大の驚きは、こんな私が結婚できた事だった。
かつて妹はよく言った、「私は、お姉ちゃんの失敗を見て育った」と。
その通りだ妹よ、君の半面教師として捧げて来た姉の人生に感謝しなさい。
長女と言うよりは、私はやりたい事を欲望のまま突っ走る性格で(射手座)よく親に𠮟られた。もともと冷静な妹は世渡りが上手で、家族の中心で父いわく「我が家の宝」として、サンサンと日の当たる道を歩んで来た。
父の言葉はちょっと寂しかったけど、でもかまわなかった。
だって、事実だから。期待されないから返って気が楽だった。
そんな人生に波風が立ち始めた。
社会人になってすぐ、私の高校の卒アルを見たという見知らぬ2人の男の子から電話がかかって来た。自分が嫌いだから、自信が無いから、自分から告白した事は一度も無い私に、初めて男性と付き合うチャンスがやって来たのだ。
1人目は初めて会って、公園のベンチで突然歌を唄いだしたのでヤメた。
程なくして2人目の男の子が電話をかけて来た。
「おいおい!卒アルのカメラマンどうなっとんねん!!」と、心の中で激しくツッコミを入れながらも会った。そしてなんとその人と結婚したのだった。
これを逃したら、一生私には縁が無い!と怪しげな直感が働き、この時はもう一世一代の大勝負、執念で結婚まで漕ぎつけた。
で、結婚。・・・はははーっ、当然奇跡はそう長くは続かなかった。・・・そして離婚。
いやー、この時のダメージは大きかったなぁ。自分も相手も未熟だった。
自分をさらに嫌いになった。まわりに目一杯迷惑をかけてしまった。
どん底に落ち込んでいる出戻り娘に親は、環境を変えたら良かろうと妹をくっつけて東京に送り出した。
なんの当ても無く、妹とふらっと入った新宿東口駅前の小さな不動産屋さん。
希望の予算を言ったら、バリバリのキャリアウーマンは深いため息と共に持っていたボールペンをポーンと放り投げた。ペンはきれいな放物線を描いて私の目の前に転がった。「匙を投げる」という完璧なリアクションを目の当たりにした。
キャリアウーマンは後ろを振り返り、「○○ちゃんお願い」と言って去って行った。
代わりに来た人は、NHKのアナウンサーのような30代の爽やかな男性だった。
その人は、匙を投げられた希望額に合う物件を、根気よく探し出して紹介してくれた。
お金が無いから、希望額だったらなんでも良かった。内見して即決した。
契約してその場で鍵を渡してくれた。
帰り際にNHKアナウンサーは言った、「ここは、ペット飼っていい物件なんですよ。是非飼ってください、ペット!」
なぜこの時NHKアナウンサーが強くペットを飼う事を勧めてくれたのかは、今でも謎である。私の顔に大きく「絶賛!人生どん底中!」とでも書いてあったのだろうか。
その時は、ペット飼う気は全く無かったが、後日妹の友人から猫をもらう事になった・・・。
そこからまさかの人生が変わってしまった。ヤバいよ猫!
あのどん底の日々を救ってくれたのはまさしく猫、そしてペット可物件を強く勧めてくれた不動産屋さん、本当にありがとう。
あれから時は巡り、縁あって今私は人生の転機を招いてくれた不動産業界で働いている。
人生ってホントに不思議。
そして。
ここからは不動産屋さんとしてのお話になります。
実は、一般的な「ペット可」の物件は小型犬だけという条件が多く、私がかつて住んだお部屋のように猫までOKというお部屋は少ないのです。そんな猫可物件が、VivitBaseには沢山あります。今回の特集では、その中でもとっておきの猫可物件のお部屋を(猫目線も交えて)6件ご紹介致します。
(岩田のどん底からのちょとだけの立ち直りのお話は、物件紹介の最終ページから続きます。良かったら最後まで読んでください)
猫と初めての一人暮らしに。
コンパクト!どこもかしこも一切ムダがないスペース。余計な雑念が入るスキも無い。それがこちらの「カロリータウン12」。
これは片づけブームに乗かって、お部屋を整理するチャンス!
使わなくなったモノたちよ、今まで本当にありがとう。感謝の心でリサイクルショップへ。
そして猫と、思いっきり好きな色、形、素材にこだわった、食器、洋服、本、雑貨、家電にするの。うわぁ、なんか気分が盛り上がって来た。思わず運が開けちゃいそう。
猫と私とお気に入りのモノだけの空間、ヤバいワクワクが止まらない♪
そんな気分も盛り上がる猫可物件です。
ラッキー!ミニ冷蔵庫もありますよ、これはスッキリまとまってイイですにゃ。
▼「カロリータウン」物件情報はコチラ▼
https://www.vivitbase.com/wp/house/31896/
・カロリータウン新規ご契約様に1か月お家賃無料サービス
サービス期間/2021年7月15日~2021年8月15日
そろそろ(猫と)一緒に暮らそうか。
やったー!ここやっと空き部屋が出たんですって。
きれいなグリーンと白いバルコニーの外観、これだけでも仕事疲れで帰った心がすぅーっと癒されます。そして玄関を開ければ、「ニャー」と究極の癒しがお出迎え。
たっ、たまらん。
元気よく「ただいまー!」そしてすぐ抱きたいのをぐっとガマンして、手洗い、うがい、着替え、そして猫♡これが定番ルーティーン。
まるで大自然のオアシス。それが「グリーンウッド」
大好きなグリーンの外観♡帰る度に心踊ります♪
▼「グリーンウッド」の物件情報はコチラ▼
https://www.vivitbase.com/wp/house/5124/
・ グリーンウッド新規ご契約様に1か月お家賃無料サービス
サービス期間 2021年7月15日~2021年8月15日
猫ちゃんだけなのです。
一休みが終わったところで、まだまだおススメ物件をご紹介♪
ここで、とっておきのこだわり物件が登場します。
場所は個人的超おすすめエリアの下石田。猫だけ飼育可能な猫好きのオーナー様による、猫好きのためのお部屋があります。
(猫)そっ、それはつまり犬不可という事ですね。(確認)
そう、ここは猫のパラダイス。略して猫パラ。パレロワイヤル永田。(語呂が良い)
オーナー様のお心遣いが随所にちりばめられている、猫パラをご紹介しちゃいます。
スーパー、コンビニ、飲食店がすぐ傍にある人気の甲府市下石田エリア。
ちょっと足りない物をささっと歩いて買いに行ける、なるほどこれは便利~♪
(猫)ガソリン代も節約できるにゃ。
さらにブックオフも近いので、本好きにはパラダイスです。
人気エリアならではの好条件、猫を飼っていない方にもおススメです。
▼「パレロワイヤル永田」物件情報はコチラ▼
https://www.vivitbase.com/wp/house/26373/
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サービス期間/2021年7月15日~2021年8月15日
温泉好きの楽園。
石和温泉街にあるお部屋、目の前がスーパー銭湯・日帰り温泉施設の瑰泉(カイセン)、24時間色々なお風呂入り放題、お食事、ボデイケアコースも充実。県外からのリピーターも多い。せっかく目の前にあるんだもん、月に一度は行って骨の髄までリフレッシュしたいじゃない。さらにですよ、斜め横にはオープンしたばかりのメガドンキ。朝8時から夜0時まで、猫用品、食品、雑貨、生活必需品等がなんでも揃っている。ここもトコトコ歩いて行けるんですよ!ありがたや~!国道20号線からちょっと入った所なので静かだし、車通勤にホント便利よね。超・超・超助かります!
猫と快適な温泉生活、かなりレアで虜になっちゃう環境、それがプラネットマンションなのです。
▼「プラネットマンション」の物件情報はコチラ▼
https://www.vivitbase.com/wp/house/42895/
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サービス期間/2021年7月15日~2021年8月15日
猫と一緒におフランスな休日を。
美術館の近くに猫と住む、まるでフランス映画にでてくるような暮らし。
秋、山梨県立美術館の周りは、見事なイチョウ並木、芝生のなだらかな丘、色鮮やかな深紅の紅葉、そして世界的な絵画ミレーの「種をまく人」を鑑賞。
帰りはキレイな落ち葉をひろって、お留守番してくれてる猫に見せてあげよう。
そんな暮らしが成立してしまう、とっておきのおシャ部屋「エバーグレイス貢川」をご紹介します。
▼「エバーグレイス貢川」物件情報はコチラ▼
https://www.vivitbase.com/wp/house/51178/
・エバーグレイス貢川 新規ご契約者様に1か月お家賃無料サービス
サービス期間/2021年7月15日~2021年8月15日
すみません。”猫と”自分らしい部屋にしか。
国母って住みやすい、中心街にすぐ行けるし、イオンモールもちょっと先。
それに、とよとみの道の駅にも案外近いの。ここは直売所甲子園・初代グランドチャンピオンを受賞した所で、旬の採れたての野菜やフルーツがお安く手に入る。
有名なのはとうもろこし、超甘いわよ!その他、規格外のきゅうりとか、甘いすももとか、スーパーじゃ手には入らないものばかり。めずらしい特産品もいっぱいあるから時間が立つのも忘れるわ。観光バスが来るから早いモノ勝ち、午前中が勝負ね!
かなりいいでしょ、ロイヤルハイツ国母。
はっ、ついアツくなってしまいました。
▼「ロイヤルハイツ国母」の物件情報はコチラ▼
https://www.vivitbase.com/wp/house/1111/
・ロイヤルハイツ国母 新規ご契約者様に1か月お家賃無料サービス
サービス期間/2021年7月15日~2021年8月15日
以上、VivitBaseプレゼンツのおすすめ猫可物件のご紹介でした。
山梨県ならではの豊かな環境と楽しい猫との暮らし、少しでも想像して頂けましたか。
出会いは突然やって来るかもしれません、もしも猫と縁があったら・・・。
そんな時、この記事を思い出して頂けましたら幸いです。
それではお時間のある方は、物語の続きをどうぞ。
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妹の友達から猫を貰うことになった。
高円寺駅北口で待ち合わせをした。彼女は小さな段ボールを抱えて来た。
「2匹いるけどどっちか選んで、両方でもいいよ」と言って箱を開けた。
箱の隅に2匹の子猫がぴったりとくっついて私を見上げた。大きな瞳だった。
「・・・・!!!とても選べない!両方共いただきます!!」即答した。
帰り道、キャットフードと猫砂を買った。
こうして2匹の猫との生活が始まった。
2匹共キジトラのオスで、よく食べる体が大きい子をケン、小食のほっそりした子をバニと名付けた。
ケンは人懐っこくて膝の上に乗るのが大好きで、本を読もうが、テレビを見ようが、ご飯を食べようが、人が何かを書いていようがお構いなし、そこに膝がある限りずんずんよじ登ってきた。
バニはちょっとツンデレで孤高を好んだ。たまに義務だといわんばかりに抱かれるままにされてた。ほっそりしてハンサムなのでビュジュアル担当だった。
動物と一緒に布団で寝るという経験を初めてした。
バニは妹の布団の上で丸くなって寝ていた。
ケンは私の布団にもぐりこんで足元まで行き、そこでぐるぐる回り丸くなって寝た。
そのうちに息苦しくなって、ぐぐっーと出てきて顔だけぽこっと出す。ぷはーっと吐く息で私の前髪がゆれた。そのまますり寄って来てスースー寝てる。
ドキドキする、生き物の鼓動が伝わってくる。なんてカワイイんだろう。
「あったかいなぁ・・・・。」
「あれっ、耳は冷たいんだ。」
ひとつだけ痛恨の思いがある。
室内で飼っているから油断して予防接種をしていなかった。
ある日、2匹共ご飯を食べなくなった。水も飲まなくなった。うずくまってじーとしていた。毛並みがぼそぼそになっていた。すぐに動物病院につれていった。2匹共ネコジステンパー、猫の伝染病で白血病だった。
1晩入院して点滴をしてもらった。2日おきに通院した。
ケンは回復が早かったが、バニはなかなか良くならなかった。
ある時、じっとうずくまるバニを心配してそばにいたケンが、左手を伸ばしてそっとバニの肩においた。
「だいじょうぶ?」
人が心配して「大丈夫?」と肩に手をかけた姿と同じに見えた。
それは偶然だったのかもしれない。
しばらくケンは、バニの肩にそっと左手をのせたままだった。
それを私はじっと見ていた。
どん底の暗く荒んだ私の心の中に、この光景が静かにスクショされた。
今でも心に残ってる。
一生消えないだろう。
程なくして、バニは良くなっていった。
「働かなきゃ」
貯金が尽きてきたので職探しを始めた。リクライニングチェアに座って求人誌を見ている私の膝の上に、ケンが中腰で立って正面から抱きついている。両手を伸ばして私の首に巻き付け、頭は私のあごの下にぴったりと収まっている。
ずーっとこのまま動かない。全身でぬくもりを注入、まるで猫の充電器。
ただ今、猫充中だ。最近よくこれをやってくれる。
「あのぉ、ページがよく見えないんですけど」
ケンの両耳の間から、ある求人欄が目にとまった。
【イラストレーター募集、週3日16万円、週4日20万円、未経験者歓迎。】
ええっ!未経験者OK?こんな会社があるの?どんな所なの東京は!?
その会社は、勢いある求人誌をも扱う広告代理店だった。
履歴書と400字詰め原稿用紙に志望動機を書いて郵送とあった。
身の程を知らないとはこの事だ。授業中に教科書やノートにコツコツと絵を描いてきた実績をぶつける時が来たと思った。
困ったのは志望動機である。1文字も言葉が出てこない。
そりゃそうだ、授業中さぼって鍛錬した技だ。とても人様には語れないトホホな経歴である。400字詰めの原稿用紙の前ですっかり途方に暮れた。
もんもんと考えた。時間が無い、仕方なくペンを取って書き始めた。
かなりの反則だと思ったが、正直な心の叫びだった。
ダメでもいいや、これを描けただけでも満足だ。
そして履歴書と一緒にポストに入れた。
後日知った、採用2名のところ応募者が54名来たと。
2次面接の通知が来て、びっくりしたと同時にヤバいなと思った。
なぜ私が残ったかわからない。当然周りは美大生や専門学校生だった。
2次面接は実技1時間、とんでもない量の適正検査と面接だった。
実技では、正面、後ろ向き、横向き、椅子に座る、ジャンプなどの全身のポーズを描く課題だった。私はいつものまんが絵をサラサラっと20分で描いた。
終わってふと横を見ると、美大生が簡潔で見事な線の人物画を白い紙一杯に躍動させていた。鉛筆の音からしてまるで違った。
全身に冷や汗がどぉーと出た。突如頭上に浮かぶ「場違い」巨大太ゴシック文字。
週4日で20万なんて、人生甘くはありません。申し訳ございませんでしたっ!
自分のバカさ加減に半泣きしながら、急いで消しゴムで全部消して描き直しを始めた。
残り時間は少ない、油汗ダラダラ・・動揺しまくった。元からヘタクソな絵にさらにガタガタの線が加味された。もう最悪の出来だ。
まさに文字通り「大恥を描いた」のである。
・・・・終わったなぁ。
ところが数日後、この大恥画伯の所にまさかの「採用通知」が届いたのである。
かなりヤバいよ、この会社!!
ここから、イラストレーターとしてゴリゴリにしごかれる日々が始まります。
どん底からちょっとだけ浮かび上がった時のお話でした。
支えてくれてほんとにありがとうね、猫。
【猫画像提供】スタッフの島田と荒居の猫ちゃん達です。偶然にも同じキジトラでかなり再現する事ができました。ご協力感謝、感謝です。